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| ◇ 東京医科歯科大学歯科技工士教育50周年記念行事 |
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| 祝 辞 |
東京医科歯科大学学長
吉 田 久 |
本学歯科技工士学校の同窓会である技友会が、歯科技工士教育50周年記念事業を行われるにあたって心からお祝いを申し上げます。
本学の創立は昭和３年秋に開設された東京高等歯科医学校に遡ることができますが、それからわずか半年後の昭和４年の春には現在の本学歯科技工士学校の前身である技工手養成科が唯一の官立の施設として同校に設置されました。したがって当時から今日にいたるまですでに50年の歳月が流れたわけですが、現在の同校があるのは一重にこの半世紀という長い間にわたる先輩各位の並々ならない努力に基づくと考えられるのであります。本年はこのような意味でわれわれの歯科技工士学校にとってまことに記念すべき年に当たりますので、技友会がこの年を迎えてこれを祝し盛大な記念事業を行われるということは大変に有意義であります。さらにまたこの間に同校がわが国の歯科医療界に対して数々の貴重な寄与をなされてきたことに思いをいたしますと、その意義は一段と深いと存ぜられるのであります。
翻って歯科技工士に課せられた使命について考えてみますと歯科医療におけるその使命がいかに重くかつ大きいかはすでに万人の等しく認めるところです。特に近年におけるこの領域の相次ぐ進歩に伴って優秀な歯科技工士の輩出は社会からますます強く要請されるようになっております。私は、ここに、かつての東技会、親技会会員諸氏の過去ならびに現在における歯科医療に対する多大の御貢献に対し改めて深く敬意を表するとともに歯科技工士学校とその同窓会が将来ますます発展され、わが国歯科医療の水準を一層高め広く社会の要請に応えられるよう衷心から祈念して祝辞といたします。
歯科技工士教育50周年記念誌より
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