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◇ 技友会主催学術講演会 “閉塞性睡眠時無呼吸症 Obstructive Sleep Apnea の口腔内装置 Oral Appliance 療法” |
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○ 日 時:平成31年3月16日(土曜日)15:00〜16:30
○ 会 場:東京医科歯科大学 歯科棟南4階 歯学部特別講堂
○ 講 師:秀島 雅之
○ 講 師:東京医科歯大学歯学部附属病院 回復系診療科 快眠歯科(いびき無呼吸)外来 診療科長 講師
※ 会員以外の方でも参加できます。事前申込み・参加費とも不要です。
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講 演 抄 録
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現在,我が国では約23万人が閉塞性睡眠時無呼吸症(Obstrutive Sleep Apnea:OSA)と診断され,医療機関にて受診中で,潜在患者数は200万人以上と推定されます.OSAは肥満,扁桃腺肥大,鼻疾患,舌肥大,小顎,顎の後退等が原因で,睡眠中に気道が閉塞し眠りが浅くなり,日中眠気や仕事の能率低下,車の運転事故等を誘発し,高血圧,心筋梗塞,脳血管障害,糖尿病等の生活習慣病を悪化させる現代病とも言えます.
当快眠歯科外来は平成24年に発足し,医学部附属病院快眠センターと連携して, OSA症例の口腔内装置(oral appliance:OA)療法を担当しています.医科でのOSA治療は鼻マスクによる持続陽圧呼吸(Continuous Positive Airway Pressure; CPAP)療法が主流で,歯科にはCPAP療法の保険適用外の軽度なOSA症例が紹介され,OA療法を適用するのが一般的です.
しかし,重度のOSAにもOAは有効な場合も多々あり,またCPAPでは息苦しく眠れない,鼻閉で使用できない,出張時に携帯できない等の理由で使用困難な場合も多く,近年は医科でもOA療法の有用性が認められつつあります.
現在OSAに適用されるOAは多種多様で,上下顎一体型・分離型に大別される下顎前突型OAにおいても,その種類は千差万別で適用基準,作製・装着法,術後経過等,臨床医の把握困難な装置がほとんどです.
筆者は長年の顎顔面欠損・欠損歯列症例等の補綴診療経験を生かし,OSA症例のOAデザイン,治療法等に工夫を凝らし,治療効果の高い,装着感に優れた処置法を実践中です.今回,その要点を供覧し,口腔内装置作製に造詣の深い皆様と,有意義な討論をできれば幸いです.
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秀島雅之(ヒデシマ・マサユキ)先生のご紹介 |
【略 歴】 |
昭和59年 |
東京医科歯科大学歯学部卒業 |
平成元年 |
同大学院歯学研究科修了,歯学部附属病院 顎口腔機能治療部助手,顎顔面補綴診療・研究に従事 |
平成11年 |
同大学院摂食機能構築学分野(部分床義歯補綴学分野)講師,部分床義歯等の補綴診療・研究に従事
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平成21年 |
同大学医学部附属病院快眠センター講師併任
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平成24年 |
本学歯学部附属病院 快眠歯科(いびき・無呼吸)外来 診療科長 現在に至る.睡眠時無呼吸症のOA療法,研究に従事.
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【主たる活動,研究】 |
日本補綴歯科学会専門医,日本睡眠歯科学会・日本顎顔面補綴学会・日本磁気歯科学会理事,日本顎口腔機能学会評議員,キューバ・日本科学技術交流会理事
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医科との連携による睡眠歯学診療・研究 |
チェアサイドの音声認識装置を用いた義歯装着者の発語機能評価 |
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(東京医科歯科大学技友会 学術部) |
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