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◇ 技友会主催学術講演会 “デジタルデンティストリーと歯科技工の最新研究” |
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○ 日 時:令和3年7月11日(日曜日)14:00〜15:30
○ 会 場:Zoom によるオンライン講演会
○ 講 師:髙橋 英和
○ 講 師:東京医科歯科大学 名誉教授
○ 申込方法:下記 QR コードからお申し込みください。返信メールに参加方法が記載されています。
○ 申込方法:
○ 申込締切:令和3年7月9日(金)
※ 会員以外の方でも参加できます。参加費は不要です。
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講 演 抄 録
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IoT(Internet of Things)や人工知能(AI)の登場で歯科補綴装置の製作現場は大きく変革し、いろいろな場面に CAD/CAM 技術が応用されている。数値を用いる歯科技術がデジタルデンティストリーとして歯科技工の現場にも広く浸透してきている。
デジタルデンティストリーではいろいろな情報を数値で扱うため、今までのアナログ情報を数値に置き換えることが必要である。例えば補綴装置の場合は、口腔内情報は患者さんの口腔を直接、デジタル印象採得装置(いわゆる口腔内スキャナ、IOS)で採得するか、従来の間接法で作製した模型を技工室にてデジタイザで採得する。これらのデータを基に CAD ソフトを用いて補綴装置の設計を行う。設計データを基に加工機に合わせた切削加工、付加製造での加工手順のプログラムを作成し、補綴装置を製作する。数値データであるために、これらステップの間でデータの劣化は生じないが、実際にはそれぞれの装置の持っている精度のために若干の劣化が起こっている。また、最初のデジタルデータにする際に、今までの印象のような連続データではなく、離散データであるがための欠点も存在している。
しかし、このような欠点があるものの、患者さんの治療時のストレス軽減、従来の必要器材のコストの削減、補綴装置の精度の安定性があり、今後もますますデジタルデンティストリーは発展し続けるものと思われる。
日本においては診療に用いる器材については薬機法の関係で、海外ですでに市販されている機材でも自由に使用することができないが、最近は、徐々に新しい機材が日本でも使用できるようになっている。
本講演では、これらの歯科用 CAD/CAM の歴史、口腔内および技工室で使用するデジタイザの特徴、切削加工と付加製造による3次元加工、新たに使用されている材料について紹介する予定である。
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髙橋英和(タカハシ・ヒデカズ)先生のご紹介 |
1980年3月 |
東京医科歯科大学歯学部 卒業 |
1984年3月 |
東京医科歯科大学大学院 修了 |
2011年4月 |
東京医科歯科大学歯学部生体材料加工学分野 教授 |
2015年4月 |
東京医科歯科大学大学院口腔機材開発工学学分野 教授 |
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全国歯科技工士教育協議会副会長 |
日本デジタル歯科学会:理事,雑誌編集委員長 |
Academy of Dental Materials: Fellow |
ISO/ TC106 SC9 Dental CAD/CAM systems: Chair |
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