東京医科歯科大学技友会 Dental Technology Alumni Association, Tokyo Medical and Dental University
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◇ デジタル歯科技工講演会
“シンポジウム「ものつくりの最新事情と、歯科医療へのアプローチ —歯科技工は変わるのか?—」”

 
○ 日 時:平成26年6月28日(土)13:00-17:00
 
○ 会 場:東京医科歯科大学歯学部特別講堂(歯科棟南〔旧名称:歯学外来事務棟〕4階)
 
○ 講 師:上田 康夫(北海道大学大学院歯学研究科口腔機能学講座冠橋義歯補綴学教室 歯学博士)
○ 講 師:飛田  滋(明倫短期大学教授 歯学博士 実習科25期)
○ 講 師:齊藤直一朗(株式会社アーク技術顧問)
○ 講 師:阪野  充(北海道大学病院歯科診療センター 生体技工部 実習科25期)
 
○ 参加費:500円(会員以外の方でも参加できます)
 
○ 主 催:技友会
 
○ 協 力:CAD/CAM応用技術歯科研究会
 


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講  演  要  項

 20世紀後半の、産業の米と称される半導体、特に嶋正利氏らによる世界初の商用マイクロプロセッサー(Imtel4004)やMotorolaの680x0シリーズなどのCPUの誕生は、パーソナルコンピュータの発展に寄与し、それらが社会のあらゆるところに用いられることによって、世界のデジタル化が進み現在の電子社会が始まった。
 歯科技工業界においても、こうしたデジタル化は従来の手工業中心からコンピュータ支援による機械工業への変革をもたらし、とりわけ、CAD/CAM技術の歯科技工操作への応用は、世界の歯科医療業界の注目を浴びている。
 こうした歯科医療のデジタル化は、歯科技工のみならず、歯科のすべてのカテゴリに広がることは容易に想像できる。そこで技友会では、こうした避けて通れぬデジタルデンティストリー時代に対応するため、今回「ものつくりの最新事情と、歯科医療へのアプローチ —歯科技工は変わるのか?—」を緊急企画した。会員の皆様はじめ興味のある方々には、ぜひともこのコンピュータ支援の新しい歯科技工への誘いとして、この講演会に参加していただきたい。



○ 開 会:13:00
○ 講 演:13:10-14:30
○ 講 演:「ジルコニアを利用したオールセラミックの臨床と歯学教育プログラムの現状」(上田 康夫)
○ 講 演:「歯科技工士の現状況と歯科技工教育」(飛田 滋)
○ 講 演:「造形技術のデジタル化を支える工学系基礎技術解説」(齊藤 直一朗)
○ 講 演:「研究会の視点から」(阪野 充)
○ 休 憩:14:30-14:45
○ 座談会:14:45-17:00
○ 座談会:「造形技術のデジタルテクノロジーは、歯科技工を変えるのか?」
 


講  演  抄  録

上田 康夫  

ジルコニアを利用したオールセラミックの臨床と歯学教育プログラムの現状


 従来の歯科用ポーセレンは、すばらしい色調再現で歯の色を演出できる審美性の良い材料です。しかし唯一致命的な点は、脆性がなく臼歯部の咬合力を十分に受け止められる強度が無いことです。一方、ジルコニアセラミックスは必要な強度の2倍程の丈夫さを持ち、設計を誤らなければフレームが破折する心配はありません。
 わたしがメタルボンドからジルコニアフレームを用いたオールセラミックブリッジに移行し始めた頃は、担当患者さんの多くがロングスパンブリッジを希望されたため、幾つかそのような症例を経験してきました。ここでは、それらのいくつかをご紹介し、そこから見えてきたものについて少しお話しをさせていただきたいと考えております。
 さらに、昨年度からは、北大歯学部3年生の実習に CAD システムを導入し、ジルコニアコーピングを自分で設計してオールセラミッククラウンを製作してもらっています。そこから得られた若干の知見についてもご報告したいと思います。

北海道大学大学院歯学研究科
口腔機能学講座冠橋義歯補綴学教室
 上田 康夫



飛田 滋  

歯科技工士の現状況と歯科技工教育


 近年、洋の東西を問わず歯科医療分野においてデジタル技術の実用化が著しく進展しています。時系列でいえば画像診断領域の研究開発に始まり、今では口腔インプラント治療におけるガイデッドサージェリー、上部構造体のフレームワークやフルカゥンターのジルコニアクラウンの製作に対し、CAD/CAM 加工を代表とするデジタル技術の有効性が認められています。
 歯科技工士の領域も、生体に対して客観的かつ高精度な歯科技工装置を製作するためにデジタル技術の開発活用が普及してきています。
 これからの歯科技工界は、歯科用デジタル技術に基づく技能を社会へ還元することが求めらるといえます。当然歯科技工士教育の中にもデジタル技術を導入していかなければいけない状況になったといえるでしょう。今回は歯科技工士の現状と歯科技工教育の実情を提示し正直に見つめながら、今後の歯科技工界について考察してみたいと思います。

明倫短期大学歯科技工士学科専攻科生体技工専攻科長
教授
 飛田 滋



齊藤 直一郎  

造形技術のデジタル化を支える工学系基礎技術解説


 近年、医療機器の急速な発展は、自動車・家電等工業製品の高性能化、コンパクト化、コストダウンを齎したコンピュータテクノロジー(第2次産業革命)とその周辺技術の進化(デジタル化)に支えられている。
 昨年オバマ大統領が提唱し第3次産業革命とも称されるデジタル造形技術 “3Dプリンター” は、形状処理工学等に基づく3次元 CAD システムの発展とともに成長し、更に画像処理技術、非接触立体計測技術等の進化を促して、今日では小学生でも自由に3次元形状をデザインし、その立体模型を手にすることが可能となった。
 これらを支えるデジタル技術、形状処理技術、アルゴリズム等工学系理論体系とその応用製品、切削加工技術の現状等を紹介し、歯科医療・技工技術とこれら技術との融合が、長寿命時代を迎えた人類を支えるキーテクノロジーの一つとして更に発展することに期待したい。

株式会社アーク
技術顧問
 齊藤 直一郎



阪野 充  

「研究会」の視点から


 近年、医療の分野にデジタル技術としての CAD/CAM が普及し始め、歯科技工では高品質な製作が可能となった。
 医科においては、実体化模型を元に手術シミュレーションを行い、綿密に治療計画を立てるなど、より明確な事前設計を手に出来る時代が到来した。
 だが一方で、これらを使いこなすための知識、操作法など技能習得の高いスキルが要求される。
 「研究会」の活動を通じて見えてきたものは何か、従来の歯科技工製作の過程に、このデジタル・テクノロジーがどのように組み込まれていくのか。
 技術の導入が進むにつれ、変革の時代を迎えている。

CAD/CAM 応用技術歯科研究会
代表
 阪野 充

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