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◇ 技友会主催学術講演会
“パネルディスカッション《私が4年制大学に期待する歯科技工教育》”

 
○ 日  時:平成26年3月30日(日曜日)13:00〜14:30

○ 会  場:東京医科歯科大学共用講義室1(M&D タワー2階)

○ パネラー:青嶋 仁・飛田 滋・川端 利明・鍜治田 忠彦

○ 司  会:佐野 隆一(本科48期)

    ※ 会員以外の方でも参加できます。事前申込み・参加費とも不要です。



講  演  抄  録

青嶋 仁    私が卒業した沼津歯科技工専門学校は夜間の4年制であった。当時は中学卒業でも入学可であり、現在とは大きく違う学校制度であった。その後私は、東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工学校実習科で2年の教育を受けたので、実に計6年という長い学生生活を送っている。この間に受けた教育はその後の技工人生に多大な影響を与えている。
 実習科では1年間ライターをやっており教育する方の立場も経験している。その後、昭和大学歯科病院の中央技工室に室長として派遣され、部下の教育にも携わってきた。現在は青嶋ゼミという名の塾を主催しており、様々な年齢の歯科技工士の教育を行っている。
 そこで今回はこれらの経験を生かした塾生のケースや私の臨床ケースを提示し、パネルディスカッションとしたい。

有限会社ペルーラ青嶋 
代表
 青嶋 仁(実習科16期)



飛田 滋    長年の目標であった歯科技工士試験がついに全国統一化されようとしています。平成26年3月現在で国内の歯科技工士養成機関は53校になりました。その中で4年制大学の双璧を成す東京医科歯科大学口腔保健工学専攻は、今後いかなる人材を世に輩出するのでしょうか。
 毎年全国から1200人余りが社会へ巣立つ中、歯科技工ができるだけの目的ならば専門学校の課程を修めさえすればいいのです。学士を名乗る歯科技工士にまず期待することは、今までの歯科技工士の領域から踏み出し、活躍の場を広げる礎を築くことにあると考えます。技術本意だけではなく、いかにより社会貢献を果たせるか。そのきっかけとなるであろう方向性を皆さんと考えたいと思います。

明倫短期大学歯科技工学科生体技工専攻科長 
教授
 飛田 滋(実習科25期)



川端 利明    2014年、母校では「東京医科歯科大学歯学部附属歯科技工士学校の閉校」、臨床の現場では「歯科保険治療に CAD/CAM 製造による硬質レジンジャケツトクラウンの適用」、「オープンシステム対応の口腔内スキャナーの日本市場での導入」など、歯科技工業界にパラダイムシフトを起こす様な大きい出来事が、同時多発的にやって来ています。
 私自身の今後の歯科技工という仕事の展開を考えるうえでも、2014年は重要なターニングポイントの年になることは間違いないと感じています。
 そもそも、ここ数年の CAD/CAM 技術の進歩は目覚ましく、一部の限られた材料の加工やインプラント修復にとどまらず、歯科技工作業の大半を、これまでの手作業から、コンピューターを利用した成形加工法へと変え、診療サイドにおいても、印象、咬合採得、顎運動の再現も、CBCT との組み合わせによってデジタル化することで、CAD/CAM 製造の技術の中に組み込まれてきています。
 ラボにおいての CAD/CAM 技術の発展は、技工のあり方を労働集約型から資本集約型へと変化させる可能性をも秘めたもので、生産性の向上、労働時間の短縮、労働人口の小人数化など、これまでの歯科技工における問題点とされていた部分が、解決されるという良い点を持つ反面、その一方で歯科技工士の仕事が奪われるという問題も危惧されています。
 そのような新しい時代の中、「必要とされる歯科技工士とは?」
 これまでの特殊な補綴を専門とする歯科技工士の「優れた技工物」の概念であった「名人の技」「匠の技」の時代からの脱却し、豊富な知識や経験を基に、情報を的確に処理しデジタル機器を駆使することで技術に変えていける「デジタルテクニシャン」ではないでしょうか。
 そのような人材を育成するために,何が必要なのかを考えてみたいと思います。

有限会社ラジカルスペース 
代表
 川端 利明(実習科27期)



鍜治田 忠彦    医科歯科イズム。それは本科出身ではなく実習科からの入学であった自分だからこそより強く感じるのかもしれない。61年に渡る偉大な先達が遺した歯科技工分野における大きな道筋、技術と学術を融合させた学問の確立。そこに重厚な歴史を感じ、その重圧に自分を見失ったこともあった。
 しかし、今だからこそはっきりと言える。実習科の2年間で、歯科技工士としての心の芯を植え付けられたと。たとえ、これが歯学部としての4年制教育になったとしてもこの医科歯科イズムは継承していくべきものだと信じている。やはり、医科歯科の歯科技工教育は模範であり、憧れであって欲しいと思う。
そこで、これからの歯科技工教育についての自分なりの考えを述べてみたい。

昭和大学歯科病院歯科技工室 
責任者
 鍜治田 忠彦(実習科29期)

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